
生活習慣病を予防したり、改善させる方法の一つに、運動を行うことがあげられます。
現在の日本人はデスクワークが多いですし、車の普及などに伴い運動をする機会が減った人が多く、運動不足になっている人が増えています。
運動といってもいろいろな運動がありますが、どんな運動をしても生活習慣病の予防や改善につながるというわけでもありません。
特に有酸素運動は、体の中に大量の酸素を取り込むことができますので、生活習慣病予防の運動として最適です。
具体的にはウォーキングや、ジョギング、サイクリングやエアロビクスなどが効果的です。
つらくて続けるのが難しい運動をするのではなくて、毎日手軽に続けられて継続して毎日行えるような運動がおすすめです。
わざわざ運動をするというのではなくて、普段は自転車に乗っていた場所を歩いて行ってみるとか、バスを使っていたところを歩いてみる、電車を一つ手前で降りるなども、手軽にできる運動です。
ウォーキングを始めてみる
ウォーキングはダイエットの定番ともいえる運動です。
ダイエットには基礎代謝が大切ですが、そのためには筋肉を増やすことが必要です。
ウォーキングのメリットとは、特別な技術やテクニックがなくてもできること、時間と場所を選ばずできることです。
ウォーキングに必要なものは、シューズや衣類を用意し、水分補給をする手段を考えることとウォーキングルートの選定くらいです。
誰でも気軽に始めることができるのでウォーキングの最大のメリットです。
毎日の生活習慣の中にウォーキングを組み込むことによって、1日を過ごすために必要なエネルギーを自然と増やすことができます。
歩くことは脚力をつけますので、ウォーキングは筋トレにもなっているのです。
筋肉がつくと基礎代謝があがり、必然的に消費カロリーが増えます。
ウォーキングに慣れたら、ランニングを始めてみる
ウォーキングに慣れたら、ランニングを始めてみませんか?
ランニングも技術やテクニックを必要としない運動です。
しかし、あらかじめ気をつけておきたいことがいくつかあります。
ランニングは、三日坊主で終わってしまっては意味がありません。
一定のダイエット効果を上げるためには、短時間の運動一回限りでは無意味です。ペースや距離を調整して、体にきつすぎないようなペースと回数にしましょう。
普段の運動量が少ない人は、ちょっとしたランニングでも筋肉痛になったり、あっという間にバテてしまったりします。運動開始直後はウォーキングにして、ちょっとずつペースアップをしていってもいいでしょう。
また、若い頃に運動をしていたという人ほど、張り切りすぎてしまうということがあります。疲労をためず、余裕のある状態でランニングを続けることが大切です。
1週間に2回~3回でも効果は十分に期待できます。
週末は平日よりもランニングの距離を増やすという方法もあります。走っている最中でも、休憩や水分補給をするようにしてください。
暑い日に、無理をしてランニングをしていると、熱中症になってしまう危険性があります。
反対に、寒い朝にランニングをするならば、走る前に十分ウォーミングアップをして筋肉を温めてから走るようにしましょう。
血流をよくし、代謝を上げてからランニングをした方が、ダイエットの効果もより期待できます。
ランニングに慣れたら、インターバル・トレーニングを始めてみる
インターバル・トレーニングとは、エネルギーをより多く燃焼させることができるエクササイズです。
例えば、20分のジョギングの中で、30秒または1分間全力ダッシュをしましょう。
間隔を開けて不意に体に衝撃を加えると、そこで消費したエネルギ ーを補うために、より多くのカロリーを燃やします。
連続して全力ダッシュするのではなく、あくまでも間隔を開けて行うことに意味があります。
インターバル・トレーニングも簡単に行えます。
インターバル・トレーニングを行うと、新陳代謝が活性化され、体はより多くのエネルギーを消費します。
このように有酸素運動だけでも、より多くのエネルギーを使うことができます。
また、インターバル・トレーニングは30秒~1分以内のものにすることを覚えておきましょう。
専門家の中には、健康状態や総合的なエクササイズ内容によって、 インターバル・トレーニングを30秒から40秒にすべきだという人もいます。 自分に合うペースで行いましょう。やりすぎてはいけません。
インターバル・トレーニングの目的は、健康な体になることです。
インターバル・トレーニングとして、あまりに速く走ったり、自転車を猛烈に漕いだりすると体に強い負担がかかり、怪我の恐れもあるため注意が必要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
生活習慣病についての基本的な知識、その予防についてお分かりいただけたでしょうか?
若いからという理由で生活習慣を全く意識せず、好きに食べて運動もせずにいるとサイレントキラーとよばれる生活習慣病に苦しむことになります。
まずは正しい知識を学び、そこから自分にできることから実践していくことが健康に生きていくコツです。本書が生活習慣を意識するきっかけになれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。