
生活習慣病の原因
生活習慣病の原因については、いろいろな原因があります。生活習慣病を予防するためには、その原因を知り、できるだけ予防していくことが大切です。
少し前の日本ではそれほど生活習慣病というのは意識されていませんでした。
ここ数年で生活習慣病が急激に増えたのにはさまざまな理由があります。
生活習慣病の原因は人によってもいろいろありますが、大きく分けると、遺伝が原因の場合と、環境が原因であるという2つに分けることができます。
ここ数年で日本人に生活習慣病が増えた原因としては、環境が原因であるといわれています。運動不足だけが生活習慣病の原因だけでなく、栄養バランスの悪く、高カロリーな食事が、生活習慣病の原因になっています。
喫煙も、生活習慣病の原因の一つです。
また、ここ数年の日本はストレス社会といわれています。ストレスがたまりやすいことやストレスを解消できないことも生活習慣病の原因になっています。
メタボリックシンドローム
生活習慣病の中でも特に注目されているのがメタボリックシンドロームではないでしょうか?
現在、メタボリックシンドロームにかかっている人は、男性の2人に1人、女性は5人に1人の割合でいるといわれているので、ひと事ではない状況です。
メタボリックシンドロームであるかどうかということを判断する基準があります。
まず中性脂肪値が150mg/dI以上の人、HDLコレステロールが40mg/dl未満の人、最大血圧が130で、最小血圧が85以上の人などがメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームを予防して改善させためには、腹8分目の食事を心がけることや、野菜、食物繊維を多く食べる、塩分控えめの食事をする、適度な運動をする、喫煙とアルコールの抑制、そしてストレスをためないことも予防することにつながりますので、覚えておきましょう。
最近はコレステロールや中性脂肪を下げる飲み物やサプリメントなども販売されているので、上手に利用しながら、メタボリックシンドロームを予防して生活習慣病を未然に防ぎましょう。
肥満
肥満の人というのは、標準体重の人と比較してみたときに、糖尿病は5倍、高血圧症には3倍かかりやすいといわれています。
そして生活習慣病の心疾患は2倍かかりやすくなるといわれているので、十分に注意しておく必要があります。
女性の場合には肥満が原因で不妊になる場合もあり、妊娠中毒症になりやすいともいわれています。
生活習慣病のほか、さまざまなことを引き起こす要因になるので注意が必要です。
肥満になりやすい人の特徴は、食事の時間がいつも決まっていなかったり、食事の時間が夜遅い人や、間食が好きな人、偏食をしている人、炭水化物が好きな人、疲れたときに甘いものを食べてしまう人、運動不足の人、ストレスが原因で過食してしまう人などが肥満になりやすいといわれています。
生活習慣病を引き起こす肥満にならないためにも、日々の食生活のバランスの見直しはもちろんのこと、ストレスをためないことや、適度な運動を取りいれるといったことも大切になってきますので、気をつけるようにしましょう。
喫煙
生活習慣病の原因の一つに、たばこがあります。たばこにはいろいろな有害な物質が含まれていることは知っている人も多いと思います。
タールやベンツピレンが、肺がんを引き起こすといわれていて、ニコチン、一酸化炭素は、心臓病を引き起こしたり、脳血管障害などを引き起こす可能性もあります。
たばこを吸うと、ニコチンが体内に入り、それが血管を収縮させ、血圧が上がります。血圧が上がれば、心拍数が高くなり、心臓に負担をかけます。
一酸化炭素は中性脂肪、悪玉コレステロールを体内に増やす働きもあり、善玉菌を減らす働きもあります。
また脳卒中などの原因となる血栓を増やすことにもつながります。
生活習慣病でたばこが関わる病気は肺がんだけだと思っている人もいますが、実際には、高血圧や、心筋梗塞、脳卒中、潰瘍などのいろいろな病気を引き起こす要因にもなっています。
ストレス
実は、ストレスも生活習慣病に大きな影響を与えています。
例えば、生活習慣病の一つである、狭心症という病気がありますが、こちらもストレスが原因であるともいわれています。
ストレスを常に感じている人は、ストレスを感じていない人に比べると、狭心症にかかる割合が5倍も増えます。
時間に追われる、常にストレスや緊張を感じているこなどが主な原因です。
また、ストレスがたまってしまうと、過食してしまう人も多くいます。
過食した結果、糖尿病になってしまい、また、メタボリックシンドロームにもなってしまう可能性があるのです。
常にストレスを感じ、発散させるために過食をしてしまうというのは、生活習慣病のこの2つを引き起こす原因になりますので、心のあたりのある人は他にストレスの発散方法を見つける必要があります。
そして高血圧も生活習慣病の一つですが、高血圧もストレスが原因であるともいわれています。ストレスが血圧を上昇することにつながるのです。
このようにストレスというのは、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
できるだけ早めに対処して、ストレスをためないことや、発散をすることを日々心がけておいた方がいいでしょう。